転勤体験談

3年で3回も地方転勤を経験した男が語る地方転勤のメリット・デメリット

アナタの周りに3年で3回も地方転勤になった人っています?
普通はいませんよね?
なぜなら普通じゃなかったからです。
ぼくが働いていた会社が。

  • 社員が結婚→転勤
  • 社員の妻が妊娠・出産→転勤
  • 家を買った!→転勤
  • 新卒が入社した!→転勤

と、ライフイベントに合わせて転勤がやってくるので、マジで異常な企業に入社してしまったんだなと痛感しています。
涙、ちょちょぎれますね。

今回は、これからまさに地方に転勤することになるけど…という人に、地方転勤のメリットとデメリットをお伝えできたらなと思います。

地方転勤のメリット

  • 家賃が安い
  • 物価が安い
  • ご飯が美味しい(ところもある)
  • 仕事に打ち込める
  • 転勤すると出世が近づく

家賃が安い

どれだけ家賃が安いか?でいうと、東京の1Rが10万円/月かかるのに対して、
北海道の場合は1LDKで4万円/月です。
※エリアにもよりますが。

なので、地方転勤になって収入が変わらない場合、6万円×12ヶ月=72万円ほど自由に使えるお金が増えるわけですね。
ただし、地方で人並みの暮らしがしたい場合は自動車を買う…ということになりかねないので、自動車を買うのであれば、72万円なんてお金はすぐに消えていきます。

物価が安い

物価が安い点に関しても、納得がいくでしょう。
都内だとキャベツが一玉200円くらいはしますが、地方だと100円以下で売ってました。
思わずキャベツを買い溜めして、中に虫が入っていたときのことは忘れられません。

ご飯が美味しい(ところもある)

転勤先がご飯が美味しいところだと嬉しいですね。
ぼくの場合は九州は飯が美味しくて安かったんですが、北海道は観光地価格で海鮮丼とか寿司とか高くてなかなか食べられませんでした。
群馬は何を食っていいか分からずw

福岡、札幌、仙台、名古屋あたりの転勤であれば、それなりの地方都市でご飯も美味しいのでおすすめなんですが、それ以外だと何かしらが大幅に欠けていて転勤することを後悔すると思います。

仕事に打ち込める

仕事に打ち込めるというか、仕事くらいしかすることがないんです。
頑張って休日にすることってないかなって、転勤したときに考えたことがありましたが…

あんまりなかったですね。

転勤すると出世が近づく

ぼくが働いていた大企業では、出世(課長以上の役職者)になるためには、転勤が必須でした。
むしろ、転勤を経験した者でないと上に上がれない、っていう仕組みだったんですよね。

「俺は絶対に出世がしたい!この会社でバリバリやっていく!!」という、鉄の意思と鋼の覚悟をお持ちの方は、間違いなく転勤を受け入れ、転勤先で実績を残さないといけないでしょう。

※ただし、営業成績が悪い状態での転勤や、役職者でない50歳以上の転勤は辞めさせたいって意思だと思ってください。

以上が、地方転勤のメリットです。

続いて、地方転勤のデメリットについて紹介します。

地方転勤のデメリット

  • 家族・友人・恋人と離れ離れになるので精神的に辛い思いをする
  • 働く場所を選ぶことができないので、一生会社に振り回される
  • いつまた転勤があるか分からないので、家をどこに買ったらよいのか分からない
  • 「転職したい」と思ったときに、地方にいることがハンデになる
  • 職場の人間関係を再構築する必要があるので、精神的に疲れる
  • 職場の人たちも皆地方転勤経験者なので、悩みを相談する相手がいない
  • 引越し等の手続きが死ぬほど面倒くさい

家族・友人と離れ離れになるので精神的に辛い思いをする

あなたが余程メンタルが強い人でない限り、転勤をすることでかけがえの無い家族、友人、恋人と離れ離れになってしまいます。
例えば、今までは休日に渋谷のHUBに集まって飲んで楽しむという生活を送れていたのが、地方ではいきなり一人で、誰とも知り合いがいない状態で暮らしていかなければなりません。
精神的に強い方でない限り、誰とも関わらない状態で暮らしていくのは、すごくキツいんじゃないでしょうか。
ぼくも恋人がいる状態で転勤になったので、いきなり遠距離恋愛開始でとても悲しい気持ちになりました。
土日に友人と遊ぶことができないのも辛かったです。

関連記事:【体験談】地方転勤でうつ病になった男の話

働く場所を選ぶことができないので、一生会社に振り回される

皆さんは地方転勤と聞くと、「転勤先は自分で選べるのか?」と思ったりしますか?

結論から先にお伝えすると、転勤先って自分で選ぶことはできないんですよね。
(実家が名古屋にあるから、名古屋に転勤したい…)と思っても、「君、来月から札幌ね!ヨロシク!!」みたいな感じで本人の意思とは関係なく、転勤先は上司が勝手に決めます。

辞令というか、キャリア相談というテイで、自分のところに転勤の話が上がってくるタイミングでは、ほぼほぼ転勤が決まっている状態です。

関連記事:地方転勤はどうして起こるのか?その理由について聞いてみたら衝撃

いつまた転勤があるか分からないので、家をどこに買ったらよいのか分からない

結婚を機に家を買う友人が増えています。
日本は人口が減少しているので、空き家率は右肩上りなんですが…

データ引用元:【総務省】平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
結果の概要

でも、「家を持ちたい」という気持ち自体は分かります。
賃貸だとできないことが、自分の家だとできたり、自分の理想のおうち作りをまるっとできる点は、もしかしたらお金では換算できない価値があるのかも知れません。

しかし、転勤となると、「どこに家を買えばいいのか?」という問題に直面すると思います。
前述の通り、転勤は酷いシステムで、

  • (場所)どこに転勤するのか?
  • (時期)いつ転勤するのか?
  • (期間)任期はいつまでか?

全く分かりません。
神のみぞ知る、という言葉がありますが、神も知りません。
会社の偉い人しか分からないのです。

家を買ったら転勤になった人の例は2つ知っているのですが、

  • 「石川県金沢市」に転勤することになり、住んでみたら気に入ったので家を買った→東京に転勤
  • 東京に転勤することになったので、埼玉に家を買った→東北に転勤

という人の話だからちょっと笑えるレベルの話で、自分の身に起きたら笑い話では済まされません。
家だって買ってしまったらローンが残るし、別の場所に家を建てるわけにもいきませんよね。
その点、賃貸だと身軽といえば身軽ですね。

「転職したい」と思ったときに、地方にいることがハンデになる

自分自身、よく感じたコトなんですが、「転職したい!会社を辞めたい!!」と思ったときに、地方にいること自体がハンデとなって、転職活動のスピード感が落ちてしまうんですよね。

コロナ禍ということもあったりはしますが、「最終面接はFace to Face(会って直接)やりましょう!」という企業さんも少なくはないので、最終面接の度に飛行機をとって、面接会場まで行かなければいけません。

ぼくも急遽北海道から東京へ、最終面接で行くことになり、急いで飛行機のチケットを予約した苦い思い出があります(笑)
その時は飛行機代を出してくれる会社だったから良かったのですが、実費だと往復で6万円くらいかかりますからね。

20代前半の会社員で、面接のたびに6万円もかかっていたら、生活がやっていけなくなります。
てか6万円って今考えるとおそろしい金額ですね。
地方だったら一ヶ月分の家賃ですよw

また、コロナ禍であっても「可能な限り来社してください」みたいなスタンスの転職エージェントもいたりするので、「え、えー地方に住んでるから行けないんだけども」という、なんとも歯痒い状態が、地方にいる限りは続いてしまうのです。

もっとも、この記事を読んでいる方が転職を考えていないというのであれば、話は別ですが。

職場の人間関係を再構築する必要があるので、精神的に疲れる

ぼくはよく、転勤と転職をそれぞれ3回経験しているので、ハードルとしては同じくらいだなと思うのですが、転勤してその先で人間関係を再構築するのって、精神的にすごく疲れるんですよね…。

誰々がどういう人で、役職者は●●さんだけど、実際に仕事ができるのは××さんで…
とか、いちいち把握をして、人間関係を作っていくのを転勤の都度行なっていくのはナンセンスですよね。

転勤の度に実費でお土産を持っていくのも結構面倒だったり。

職場の人たちも皆地方転勤経験者なので、悩みを相談する相手がいない

自分もすごく悩んだことなのですが、職場の人たち(総合職で、転勤してきている人)は、自分と同じ、地方転勤経験者です。

なので、「転勤がいやなんですけど…」と相談したところで、「何言ってんだ!大企業で働いてるから、転勤くらいしょうがないよ。同世代より高い給料をもらっているから、転勤くらいあって当然じゃないかな?」というスタンスで、<転勤が辛い>という話すらとりあってもらえません。

また、転勤をしていない現地の人に相談するのも時間の無駄でした。

「東京はすごい楽しいところで」と話しても「そう?北海道って結構いいところよ。住んでみたら気にいると思うけど。」と、全く気持ちに寄り添ってくれませんでした。

なので徐々にぼくの心、この会社で働きたい、頑張りたいという気持ちは薄れていき、転職を決意したのでした。

関連記事:転勤か転職か?3度目の地方転勤で心が折れて、転職した男の話

引越し等の手続きが死ぬほど面倒くさい

これまでは、主に転勤における精神的な辛さを伝えてきました。
ここからは実務上の、転勤の際にやらねばならぬことをお伝えしていきます。

  • 転勤先で住む家を探す
  • 家の契約をする
  • 電気、ガス、水道を止める
  • 引っ越しをする
  • 住民票の住所を変更する
  • 警察署に住所変更しにいく
  • 引越し先で電気、ガス、水道を新たに契約

これらを転勤の度にやるのはめちゃくちゃしんどいです。

関連記事:転勤が決まったらどうする?真っ先にやるべきこととは?

家だって実際に見てみないとどんな家か、周辺施設に何があるのか、意外とネットにある情報だけじゃ分からなかったりするので、転勤ってめちゃくちゃ面倒なんですよね。

転勤が嫌だよって人は、転職を検討しましょう。
転勤がない会社は探せばいくらでもありますから、まずは転職サイトに登録してみることを優先にしてくださいね!

関連記事:転勤のない企業の探し方 3度の転勤を経験したぼくがたどり着いた答え

ABOUT ME
タカキ
念願の超大企業に新卒で入社したものの、相次ぐ地方転勤に耐えきれず、3年で転職。現在は東京でスタイリッシュな生活を送っています!
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筆者もマイナビエージェントを利用して転職活動をしました。

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